2012年10月30日火曜日

ナノリング、製作費用百分の一、可視光の屈折率変更、光学顕微鏡に応用(東北大学)

20121030日経産業新聞10面

 ナノメタリアルと呼ばれる、電磁波に対して自然界の物質にはない振る舞いをする人工の材料を作る技術を東北大学の藪浩准教授らが開発した。直径が数十~数百ナノメートルの金属微粒子のリングを材料の中に規則正しく並べたもので、光や電磁波が通り抜けるときの性質を人為的に変更でき、顕微鏡の解像度向上等が期待できる。ポリスチレン樹脂の微粒子と金の微粒子が散らばった水溶液を蒸発させることで造るもので、電子ビームなどを使う従来法に比べてコストを100分の1程度に抑えられる。

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