2015年11月30日月曜日

額に貼り脳波測定、シート型、自宅での利用OK(大阪大学)

20151130日本経済新聞13面

 大阪大学の関谷毅教授らは、額に貼り付けるシート型の脳波測定装置を開発した。開発した銀と樹脂を混ぜた伸縮する電極は、皮膚にぴったりと張り付き、感度が高く筋肉の信号に紛れた脳波を抽出して計測できる。

2015年11月27日金曜日

血糖値測定、採血いらず、糖尿病患者、腕にセンサー、日本で承認申請(米アボット)

20151127日本経済新聞夕刊1面

 米アボットは腕につけたセンサーで体液を分析・測定し、血糖値を測れる製品「フラッシュ血糖測定器」の承認取得を厚生労働省に申請した。表面に突起が付いたセンサーを上腕につけ、間質液という人の細胞間を満たしている体液から血糖値を割り出す。欧米では8か国で販売されており、無痛で連続的な測定ができる。米アルコンもコンタクトレンズ型機器が、レンズの中に埋め込んだセンサーが涙に含まれるブドウ糖から血糖値を測定する製品の実用化を目指している。

容体変化、ベットで検知、センサーで呼吸を把握(ミネベアなど)

0151127日本経済新聞13面

 ミネベアは日本IBMや千葉大学と共同で、入院中の患者の体に計器類をつけずに呼吸状態を把握できる技術を開発した。ベッドの足の下に敷く形でセンサーを取り付け、微細な重心の変化を捉え、日本IBMの機械学習技術で呼吸状態を割り出す。

2015年11月26日木曜日

路面凍結、タイヤが判別、センサー搭載(ブリヂストン)

20151126日経産業新聞21面

 ブリジストンは、タイヤに加速度センサーを埋め込んで加速度を計測し、変化を無線で車内装置に伝え、路面凍結などの状況を判別する技術を開発した。車内装置の小型化を進め2020年をめどに市販車への搭載を目指す。

2015年11月25日水曜日

電子部品メーカー、MEMSセンサー強化

20151125電波新聞1面

 電子部品メーカーがMEMSセンサー事業への取り組みを強化している。パナソニックAIS社はMEMS技術を応用した静電容量出力タイプの感圧スイッチを開発し、簡易重量測定等を見込んでいる。村田製作所はMEMS加速度センサーを応用した「ワイヤレスベッドセンサー」を開発し、ヘルスケア用途を見込んでいる。TDKは気圧・温度・湿度センサーを組み合わせた3-in-1MEMSセンサー、MEMSマイクロホン、自動車向け圧力センサーを販売している。オムロンはMEMS3軸加速度センサーとSI(スペクトル強度)演算アルゴリズムにより世界最小クラスの感震センサーを開発し、装置・設備の停止用需要を見込んでいる。アルプス電気は産業機器向けのMEMS方式フォースセンサー開発、体積比で従来品の1/10を実現した。ロームは地磁気(MI)センサーと加速度MEMSセンサーを組み合わせた6軸複合センサーをモバイル機器向けに展開する。ミツミ電機はMEMSセンサーとMEMSミラー、気圧センサーを展開する。北陸電気工業は非接触温度センサーを開発し、MEMSセンサー事業を強化している。

2015年11月16日月曜日

MEMS(微小電子機械システム)向けの微細な製造技術(米コトテクノロジー)

20151116日経産業新聞9面

 米コトテクノロジーはごま粒大の超小型スイッチ部品を開発した。磁石を近づけるとオン・オフが切り替わるリードスイッチで、ウエアラブル機器の需要を見込む。開発した製品はMEMS技術を採用し、セラミック基板上に金属膜を形成した後、金属膜を加工して微小な電極を形成している。表面にスイッチを搭載する場所がないほど小さな機器や、デザイン性を重視して表面にスイッチを設置したくない機器などの需要も見込む。ウエアラブル機器向けの電子部品の小型化が加速しており、中古の半導体製造装置を電子部品メーカーが入手し、MEMS技術の応用による対応が進んでいる。

2015年11月12日木曜日

循環血流量、指に巻くだけで測定(エドワーズライフサイエンス)

20151112日刊工業新聞13面

 エドワードライフサイエンスは、患者の指にカフを巻くだけで心拍出量や血圧の連続測定を可能とする「クリアサイトシステム」を発売した。センサーで指動脈の赤外光受光量を測り、指動脈血圧から上腕動脈血圧や心拍出量を算出する。同システムで手術時の循環管理を行い、患者の変化に適切に対応できるという。

2015年11月11日水曜日

高精度に地震検知、世界最小クラスの感震センサー(オムロン)

20151111電波新聞3面

 オムロンはMEMS3軸加速度センサーとSI(スペクトル強度)値演算アルゴリズムにより、表面実装可能な世界最小クラスの感震センサーを開発した。外形寸法11.4x9.8mmで、震度5以上の揺れを高精度に判定でき、装置や設備の停止用に使用できる。同社は内蔵した鋼球が地震により設定値以上の加速度で動くことで検知する鋼球式震度計長年開発・生産している。

2015年11月10日火曜日

プラ温度計印刷作成、生体に貼り付け測定(東大)

20151110日刊工業新聞25面

 東京大学の横田知之特任助教、染谷隆夫教授らは、薄くしなやかなプラスチック製の温度計を印刷プロセスで作成した。グラファイトを添加したポリマーを使い、0.02℃の高い感度、100ミリ秒の応答速度を持つ、印刷可能な温度センサーで、体温付近で抵抗値が変化する。シート型の温度センサーとして医療福祉分野での応用が期待される。

2015年11月6日金曜日

電子発振器、サイズ1/16に(セイコーエプソン)

20151106日経産業新聞6面

 セイコーエプソンは高精度に周波数を発する原子発振器で、従来製品の1/16まで小型化した製品を開発した。サイズは1.8x6x6.8cmで、数百年に1秒の誤差という精度。