2015年10月27日火曜日

網膜走査型ディスプレイ技術、RGBレーザーとMEMSミラー応用(ミツミ電機)

20151027電波新聞3面

 ミツミ電機は網膜走査型ディスプレイをCEATECで展示した。RGBレーザーとMEMSミラーを使用した眼鏡型端末で、装着した人の瞳孔近くに拘束を収束させた後、網膜に照射することで装着者はクリアな映像を視聴できる。「レーザーが直接、人の網膜に絵を描くイメージの技術」

2015年10月22日木曜日

円盤型の小型発電機開発、人体の運動に合わせ発電(北陸電気工業、東大)

20151022電波新聞3

北陸電気工業は東京大学鈴木雄二教授との共同研究で、エレクトレットによる静電誘導発電を用いた円盤型小型発電機を開発した。人体の動きにより円盤が回転して発電し、ウエアラブル端末等、IoT機器への商品化を目指す。発電能力は、直径4㎝の開発品で毎秒1回転の動きで20μワット。

2015年10月21日水曜日

医療向けの高精度バイタルセンサー、開発強化(アルプス電気)

20151021電波新聞3面

 アルプス電気は医療用途向けに、近赤外波長を活用したバイタルセンサー「ウエアラブル近赤外分光センサ」を開発している。軽く体に触れるだけで、脈拍や血流、ヘモグロビン度、血液酸素度など様々な生体情報を同時計測できる。

2015年10月9日金曜日

身に付けるだけで生体データ簡易測定、センサーなど高性能・小型化進む

20151009日刊工業新聞19面

 日立ハイテクノロジーズはヘッドギアタイプの携帯型脳活動計測装置を提供する。微弱な近赤外光を使い血流量の変化をリアルタイムで計測し、脳活動指標や心拍数を取得し、脳活動による認知機構確認、脳トレーニング、ストレスチャックが可能となる。太陽誘電は圧電素子で血管壁の振動を直接検出し、脈拍や血管の硬さを計測するセンサーを開発した。

2015年10月5日月曜日

土壌環境センサー(静岡大、ローム)

20151005電波新聞1面

 ロームは土中の水分量(電気伝導度=EC)、PH値、温度をリアルタイムに長時間継続計測できる土壌環境センサーを静岡大学の二川雅登准教授と共同開発した。土砂崩れ、斜面崩壊などのモニタリングや圃場の土壌モニタリングのためのセンサーとして実用化を目指す。

2015年10月2日金曜日

センサーで血圧測定、動脈の圧力直接検知(藤倉ゴム)

20151002日経産業新聞13面

 藤倉ゴム工業は、血圧を正確に直接測ることが出来るセンサーを開発した。電気を通す炭素を含む高分子材料を電極で挟んだセンサーに、動脈からの圧力が加わるとセンサーの抵抗値が変化する。センサーと電極はアルミ板で挟み、帯のようにして腕に巻き付ける。従来の測定器はゴム製の空気袋を巻き付け、袋の中の圧力から間接的に血圧を測る形式だった。

2015年10月1日木曜日

嗅覚センサー業界標準目指す、アライアンス発足

20151001電波新聞3面

 嗅覚センサーの業界標準を目指すアライアンスが、物質・材料研究機構(NIMS)、京セラ、大阪大学、NEC、住友精化、ナノワールドAGの6機関により9月25日に発足した。商品化を目指すMSS(膜型表面応力センサー)は、におい成分を検知するもので、医療、食品、環境、安全などへの応用が期待される。MSSセンサー素子は、素子表面の感応膜ににおい成分の分子が吸着すると表面応力が生じて電気抵抗が変化することで検知する。においによる肉(牛、豚、鳥)の判別、香水の判別、呼気による患者の識別などが応用例。今後は、大量生産に向けたセンサーチップの最適化、用途に応じた感応膜開発、標準ガス校正やデータ解析などの課題に取り組む。