2014年12月30日火曜日

チップ型非接触温度センサーとフレキシブルサーミスタに注目(三菱マテリアル)

20141230電波新聞3面

 三菱マテリアルの2つのセンサーが注目されている。チップ型非接触温度センサーは、対象物から放射される赤外線を検出して温度測定するもので、産業機器や家電製品を対象とする。フレキシブルサーミスタセンサーは厚みが70マイクロと世界最薄、曲率半径6ミリまで曲げても動作する事から、携帯機器の狭い隙間や曲面部に設置できる。

2014年12月19日金曜日

フィンランドに開発拠点、センサー事業拡大(ローム)

20141219電波新聞1面

 ロームはセンサー用のソフトウエア開発センターをフィンランド・オウル市に開設した。センサーにはエレメント(素子)とASICとソフトウエアが必要で、ユーザーの要望に応えるにはソフトウエアの開発が重要との認識で、フィンランドの人材を活用するという。

2014年12月16日火曜日

センサー開発、土の水分量、紙で測定、農業や地滑り予測に活用(東大)

20141216日本経済新聞18面

 東京大学の川原圭博准教授らは、紙に特殊なインクで配線を印刷した電子回路で、土の水分量を測定し無線で送信するセンサーを開発した。

「人工鼻」実現へ一歩、受容体は「脂質2重膜」ロボットなどへ応用期待(東大竹内教授)

20141216日経産業新聞2面

 動物の鼻に似た原理を使って、匂い物質を感知する技術を東京大学生産技術研究所の竹内昌治教授らのグループが開発した。におい受容体と呼ぶ生体センサーを培養細胞で形成して実現する。におい受容体は「脂質二重膜」と呼ぶ細胞で、膜を貫通している膜タンパク質は種類に応じて特定の匂い物質と結合して変形する性質があり、脂質二重膜に穴が開くことによる細胞周囲のイオン流変化により検知する。竹内氏はにおい受容体の機能を人工的に再現する研究を進めており、におい物質を検知可能な携帯型装置を開発した。

2014年12月12日金曜日

小型・高精度の気圧センサー、20センチ差検出、スマホ開拓(ローム)


20141212日経産業新聞6

 ロームは業界最高水準の精度と小型化を実現した気圧センサーを開発した。同製品は20センチメートルの高低差を検出できる。気圧の検出はMEMSセンサー素子が担い、素子のマイクロメートル単位のたわみの変化から気圧を検出する。気圧センサーは従来から自動車用途に使われており、独ボッシュやスイスのSTマイクロエレクトロニクスがシェア上位を占めているが、ロームは高精度化に加えて2.52.50.95ミリメートルの小型化を実現しスマホへの搭載を目指している。

2014年12月9日火曜日

電圧変化応用、短時間で、半導体で病気の原因検出(早稲田大学)


20141209日経産業新聞9

 早稲田大学先進理工学部講師の秀島翔はインフルエンザウイルスやアルツハイマー病の原因物質を半導体で検出するセンサーの研究を進めている。この研究を基に理研発ベンチャーの理研ジェネシスはインフルエンザウイルスの感染を瞬時に判定する半導体を開発している。病気の原因になる生体物質やウイルスが半導体に付着すると電圧が変わる仕組みを応用する。3年後の臨床試験を目指している。

ナノカプセル、皮膚内に浸透(ナノエッグ)


20141209日刊工業新聞19

 スキンケアの化粧品などを手掛ける聖マリアンナ医科大学発ベンチャーのナノエッグは、ナノメートルサイズにカプセル化する技術を使い、薬剤を皮膚内に浸透しやすくした商品をラインナップしている。カプセル状に配合した物質が皮膚表面の角質細胞からできた角質層に入り、なじみやすくする成分などと共に効果を発揮する。

2014年12月4日木曜日

4ミリ角の加速度センサー、体の動き、常時監視へ(東工大など)

20141204日経産業新聞10面

 東京工業大学の山根大輔助教らは体に貼り付けて体の動きを常時監視するための超小型加速度センサーを開発した。4ミリ角で地球の重力加速度の約1万分の一まで測定できる。従来の加速度センサーは錘をシリコンで作っていたが、比重が8倍の金に置き換え、小型で高感度を実現した。5年以内に健康状態を常時監視できるセンサーの試作を目指す。

ジャイロセンサー一体型、加速度センサー量産、3割小さく(村田製作所)

20141204日経産業新聞6面

 村田製作所は車載や産業機械用のジャイロセンサー一体型加速度センサーの量産をフィンランドの生産拠点で始める。

マイクロポンプ量産、17年めど、大阪に新工場(大研医器)

20141204日刊工業新聞11面

 大研医器はMEMSによる医療機器用の使い捨てマイクロポンプの量産を2017年をめどに開始する。マイクロポンプは定量の薬液を持続的に体内に注入する自社医療機器に搭載する。現在は試作段階にあり、量産技術の確立を急ぎ、同ポンプ搭載製品を独フラウンホーファー研究機構と共同開発していく。