2015年1月29日木曜日

ウエアラブル、体温・脈拍など装着するだけで管理、繊維メーカー新素材開発(東レ、NTT、帝人など)

20150129電波新聞1面

 ウエアラブルセンサーとして繊維メーカーは新素材を開発している。東レとNTTは、ナノファイバーで作られた生地に導電性樹脂をコーティングし、生体情報の計測に適した繊維素材を実用化した。帝人と関西大はポリ乳酸と炭素繊維を用いた圧電素子の生地を開発し、着るだけで動きを検出する素材を開発した。ヤマハはカーボンナノチューブを利用した人体モーションセンサー手袋を試作し、ピアニストの指の動きを「見える化」した。グンゼは信州大と共同で洗濯耐久性のあるウエアラブル素材となる有機導電性ニットを開発した。

2015年1月28日水曜日

センサー事業強化へ、ジャイロセンサー、米クォルトレと販売契約(アルプス電気)

20150128電波新聞1面

 アルプス電気はジャイロセンサーの共同開発を進める米国クォルトレ社と販売契約を締結した。両社のジャイロセンサーは弾性波を利用したMEMSセンサー技術を用い、数メガヘルツの高周波数により外来ノイズへの耐性に優れた衝撃特性や低消費電流、コスト競争力を実現している。15年中に量産を開始する。

2015年1月9日金曜日

着た人の動き感知、帝人が生地開発、遠隔地のロボ操作に応用も

20150109日本経済新聞13面

 帝人は服を着ている人の動きを感知できる生地を開発した。関西大学の田実佳郎教授と共同で開発したポリ乳酸繊維を使い、記事を曲げたりねじったりすると電気を発生する。炭素繊維を電極として記事に織り込み、この生地で仕立てた衣服や手袋等の動きを把握できる。ポリ乳酸繊維は電圧を加えると変形するため、スピーカーや医療用の超音波検査装置としても使える。

2015年1月6日火曜日

人の脈拍も捉える、高感度圧電振動センサー(NECトーキン)

20150106電波新聞7面

 NECトーキンは圧電振動センサーの用途拡大に取り組んでいる。高感度で幅広い周波数(10-15キロヘルツ)を検知でき、人の脈拍も捉えられる。無線振動センサーモジュールも開発し、インフラモニタリング用途を目指している。

2015年1月5日月曜日

高分子ゲルでポンプ、定期的に薬を放出、体内で使用(芝浦工大)

20150105日経産業新聞10面

 芝浦工業大学の前田真吾准教授は高分子ゲルが生き物のように動くポンプを開発した。ゲルはアクリルアミドと金属錯体などを混ぜて作り、内部で周期的な化学反応が起きて膨張と収縮を繰り返す。実験では細管にゲルを詰め管内の物質を送り出した。薬を詰めた小型カプセルに内蔵し、始動時間を自由に調整できる。飲み込んだカプセルから数時間おきに胃の中に薬を放出し、飲み忘れを防げる。薬を自動で送るDDS向けに10年後の実用化を目指す。