20121029日刊工業新聞20面
京都大学物質-細胞統合システム拠点(iCeMS)副拠点長の北川進教授と同大学院工学研究科の植村卓史准教授らは微細な穴を持つ物質から疎水性分子を放出することで水面を移動する化学モーターを開発した。金属イオンと有機物で構成しナノサイズの穴を持つ多孔性金属錯体(MOF)に、疎水性ペプチド分子を導入し水面で放出すると、水面とMOFの境界に疎水性領域が形成されて表面張力の不均一状態が生じ、表面張力が低い疎水性領域から高い水面側にMOFが引っ張られる。光や温度の変化に反応して動くモーターや、分子を輸送する分子ロボットなどの応用が期待される。
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