慶應義塾大学の谷下一夫教授や須藤亮専任講師らは、生体内部で毛細血管が作られる様子を流体チップ内で再現した。シリコン製の流体チップは、内部に二つの通り道があり、この間をコラーゲンゲルで仕切っている。一方の道に人由来の血管内皮細胞、もう一方に人由来の間葉系幹細胞を満たし、血管内皮細胞がコラーゲンゲルを溶かしながら間葉系幹細胞に進み、直径10-20マイクロメートルの内部が空洞の血管を形成するのを観察した。再生医療により臓器を作る研究が進んでいるが、組織内部に血管が通っていないと機能しない。血管を作るメカニズムを明らかにし、人工臓器開発につなげるのを目指す。
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