走査型プローブ顕微鏡の新製品として、大気や水中でも観察できる製品を島津製作所が開発・発売する。従来は真空中で観察という制約があったが、検出回路設計を工夫して実現した。同顕微鏡は微小な探針が物質の表面をなぞり、探針の振れの周波数をレーザーで検知し、この解析により原子・分子の形状や性質を観察する。ノイズの低減や探針のズレ補正等により検出感度を6~7倍に向上し、真空環境も不要なことから1/5~1/3の省スペースにもなった。
プローブ顕微鏡の世界市場は年100億~150億円程度と言われ、中長期的に拡大の見通し。国内メーカーはシェア4割の島津製作所以外は一部にとどまる。
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