2013年4月23日火曜日

自動車用・無線用圧力センサがMEMSデバイスの売上トップに(IHS社の調査より)

http://www.electroiq.com/articles/sst/2013/04/automotive-and-wireless-applications-to-drive-pressure-sensors-t.html
 増加する自動車向け需要と成長の速い携帯端末向けの需要により、2013年のMEMS圧力センサによる収益は2012年の15億ドルから14%増の17.1億ドルを見込む。堅く見積もって11%、よりバラ色の見通しで最大16%成長するであろう。安定かつ連続的な成長は少なくとも市場価値が24.9億ドルに達する2017年まで続くとみられる。
 自動車機器において、2013年のMEMS圧力センサ収益は12.6億ドル、年間総工業収益の74%に達するとみられる。タイヤ圧センサ、ブレーキセンサ、エアバッグ、エンジン制御、排気ガス再循環などが活気づいている。新しいアプリケーションは、高圧センサを用いたガソリン直接噴射システムで、特にディーゼル車が普及している欧州では、2015年以降の排気ガス規制をにらみ、排気ガス処理システムで多くの圧力センサがすでに使われている。
 無線用は自動車用に次いで大きな市場である。携帯端末に圧力センサを内蔵することにより高度を測定し、ユーザが建物の何階にいるのかを正確に特定する。サムスンは2012年に初めてGalaxyIIIスマートフォンに圧力センサを搭載した。
 その他、航空宇宙防衛機器、医療電子機器、産業電子機器、パーソナル機器などさまざまな分野にMEMS圧力センサが応用されているが、多くのアプリケーションにおいて市場は断片的である。とはいえ、今年の成長率11%は堅いとみている。
(調査研究・標準部 出井敏夫)

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