20120307日刊工業新聞23面
バリウム、ビスマス、チタン、鉄などからなる酸化物を使い、現在の鉛系圧電材料より2倍以上の圧電性能を持つ新しい圧電材料を、山梨大学の藤井一郎博士、和田智志教授らが開発した。圧電材料の境界領域で圧電特性を発生するドメイン(電気分極が特定の方向にそろった領域)の大きさを従来比100分の1の5ナノメートルに縮小し、1ボルトあたり850ピコメートル以上の圧電特性を実現した。ドメインの大きさは各種元素の組成比により制御でき、元素の組み合わせによっても、圧電用途に応じた様々な材料設計が可能という。
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