20111005日経産業新聞9面
東大の竹内昌治准教授らは神経細胞のブロックを形成し、ブロックを組み立てて複雑な神経組織を作る技術を開発した。再生医療や身体障害者向けの機械操作装置の実現につながるという。大きさが100マイクメートル程度の微小円形ブロックの上でマウス由来の神経細胞を培養する。ブロックは生体適合の特殊高分子製で、周囲に1~4個の腕を持ち、ブロックの外には細胞が根付きにくい別の特殊高分子を張り付けた。神経細胞から樹状突起が伸び1~4個の腕を持つ形に成型する。今後はブロックを立体的に組み合わせ、神経組織を作る実験を進める。この新技術と万能細胞などにより新たな神経組織を作れば再生医療につながる。脳に電極を取り付ける方法と組合せれば頭で考えて機械を動かす「ブレイン・マシン・インターフェース」につながる。
0 件のコメント:
コメントを投稿