20131010日経産業新聞11面
東京大学の片岡一則教授と三浦裕助教らは、治療が難しい「グリオーマ」と呼ぶ脳腫瘍向けの薬剤送達システム(DDS)を開発した。抗がん剤であるプラチナを「高分子ナノミセル」と呼ぶ直径30ナノメートルのカプセルでくるんだ。カプセルの表面には脳腫瘍の血管の内側に多いたんぱく質「インテグリン」に結合する分子を配置、カプセルが脳腫瘍に集まりやすくなり、患部の奥深い場所まで届いて薬が放出される。正常細胞の近くの血管にはカプセルが集まりにくく、副作用が出にくい。
がん治療の主な治療法は手術、放射線、抗がん剤。DDSでは日本が得意とするナノテクノロジーを生かす。
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