2012年6月11日月曜日

MEMS市場予測~2017年 by Yole

海外産業動向調査
http://www.i-micronews.com/news/MEMS-market-continue-double-digit-growth-double-by-2017,8765.html
 2017年までのMEMS市場予測がフランスの調査会社Yole Developpememtより発表された。
これによると、2017年までの売上予測は年平均+13%の伸びで、2017年には21B$に拡大するとした。
伸び率は、徐々に減少すると予測される。これはスマートフォン用慣性センサの価格下落、インクジェットヘッドの伸びの減少が考えられるからである。また医療用マイクロフルイディクスが圧力センサやジャイロセンサに匹敵する位までの伸びが期待される。
MEMS市場をけん引するアプリはスマートフォンで今後3年の間に出荷数量は倍増する見込みである。これに対応する慣性センサは、数量アップとともに小型化や性能向上がなされるであろう。
 これからのスマートフォンには2個のジャイロセンサが搭載されるであろう。慣性系とカメラの手振れ防止用である。Invensenseが携帯カメラ用のジャイロセンサを一早く開発中で、STmicroelectronicsも手振れ防止とゲーム用に新製品を開発中である。
 電子コンパスに関してはAKMが高いシェアを保持すると考えられる。しかしSTM、Bosch、MEMSICは、精度、低消費電力化に優れる電子コンパスを開発しており、今後競争の激化が予測される。
 ASIC含めた複合センサの出荷が2011年に始まった。6軸の加速度/電子コンパス複合センサ、6軸の加速度/ジャイロ複合センサである。単独のセンサが今後も支配的を考えられるが、いくつかの企業は複合センサへ移行すると考えられる。複合センサの現在の売上げは100M$だが、2017年には1.7B$に成長すると予測する。
 マイクロフルイディクスは現在年率23%の伸びで推移しており、2017年には4.8B$に、MEMS全体の20%を占めるに至ると予測される。医療用や食品/水検査、薬検査等の需要が大きく伸びると予測される。
 光MEMSも平均の伸びを上回ることが期待される分野で、年率+16%、2017年2.6B$の市場が見込まれている。MEMSプロジェクタは引き続き伸びが期待できる。特にピコプロジェクタは携帯電話への採用が増大の見通しでプロジェクタ全体の伸びに寄与するであろう。他に光通信や自動焦点レンズの分野でも高い伸びが期待される。
 他にRF-MEMSやMEMS発振器も今後の伸びが期待できる。

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