海外産業動向
http://www.i-micronews.com/upload/pdf/IR_avril2012.pdf
MEMSファンドリーの売上げは、モバイル機器の増大の恩恵を被ったデバイス市場のようには伸びなかった。
ファンドリー全体の売り上げは600M$で前年比5%増であった。
MEMSファンドリーで最も伸び率が高かったのはソニーである。前年比145%増の49M$を達成した。
ソニーはKnowles社のMEMSマイクを請け負っており、この伸びが貢献した。
次に伸びが大きかったのはSilexで前年比27%増の47M$であった。MEMSファンドリー専業としては最も大きな企業となる。SilexはTSV技術を得意としており、TSVへのニーズが多かったようである。
Tekedyne DALSAは23%増の37M$とSilexに近い。DALSAは他のファンドリーと1線を画しており、委託先の将来性を評価して、優良顧客を選択して請け負っている。Top20企業の半数は伸びず、下位企業では減収のところも多い。これはモバイル機器用で伸びた分を、MEMSの大手垂直統合型企業が獲得したからである。
Silexの好調さを分析すると、プロセスの標準化(ブロック化)があげられる。これによってデバイス試作のスピードアップを図っている。新規デバイスであっても60~80%は標準プロセスを使う。最近のMEMSの勝負のポイントは以下に早く市場に出すかで決まるので、ユーザはスピードを望んでいる。さらにSilexでは積層化集積型センサのプロセスに強みを持つ。集積型磁気センサは大きなニーズがあるが、ユーザは開発段階からSilexに委託している。
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