2012年5月10日木曜日

伸縮自在のナノカプセル、薬剤放出速度を制御(物材機構)

20120510日経産業新聞11面 カプセルの中に取り込む薬剤の量や、放出する薬剤の速度を調節できる、伸縮自在のナノサイズカプセルを物質・材料研究機構が開発した。「フレークシェルカプセル」は、無機物のシリカのナノ粒子をやや高温で放置し、粒子が溶けると同時にできるフレーク状のものが集まり中空のカプセルとなったもの。そのカプセルは加熱により縮小でき、酸やアルカリの処理によりフレークの隙間を調整できる。抗がん剤の液体で実験したところ、従来のシリカカプセルに比べて90%以上内部に取り組む量が多く、取り込み後の処理により穴を小さくすることにより薬剤放出量を10倍程度長くできた。

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