20120523日刊工業新聞21面
インクジェットプリントヘッドは組成比で6割の鉛を含む圧電セラミックスを使用している。東芝テック、堺化学工業、富士セラミックスは鉛を使わないインクジェットプリントヘッドを開発した。ニオブ酸アルカリ系の無鉛圧電セラミックスを微粒子化し、微粒子中に電位の切り替わる単位であるナノドメインという微細構造を導入し、特性を高めた。水熱合成法で直径1マイクロメートル以下の均一な微粒子を作成し、穴上の欠陥を減らす焼結技術を開発した。開発したヘッドは従来品と同等の性能を持ち、鉛の廃棄コストを含めたトータルコストでは従来品と同程度と見込まれている。
0 件のコメント:
コメントを投稿