海外技術動向
http://the-scientist.com/2011/08/17/next-generation-electronic-skin/
イリノイ大学は薄くてフレキシブルで、生体センサ機能と筋肉状態検出機能を備える電子皮膚(Epidermal electronic system: EES)を開発した。電子皮膚は通信機能も備える。また電磁誘導コイルを備えエネルギーをワイヤレスで受電することも可能である。
これまでの睡眠モニタや心臓モニタは電池やセンサとの配線があり、人体に負荷を与えていた。新しいデバイスは、7ミクロン厚のシリコーンとポリエステルフィルムに薄膜Si、GaAs回路が組込まれている。これらの開発内容は雑誌サイエンスに掲載された。
このデバイスが可能にする分野として、例えば発声機能が失われた人でも、のどに装着すると、筋肉の動きから発声を検出し、音響システムへ転送すると声になって出てくる。手足の運動機能を無くした人の、可動可能な筋肉部に装着することによってコンピュータを操作することが可能になる。将来的には脳波を検出して、人の考えを言葉に変換することも考えられる。
この技術の特許はすでにベンチャー企業に移管されている。
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