2013年2月21日木曜日

血中がん細胞、プラ基板で簡単検出、肺がん患者で実証(産総研など)

20130221日刊工業新聞27面

 プラスチックの基板に微細な穴を開け、血液中のがん細胞を検出する手法を、産総研バイオマーカー解析研究グループの片岡正俊研究グループ長と名古屋大学が開発した。基板は直径100マイクロメートル、深さ50マイクロメートルの穴を約2万個配列し、基板表面は疎水性、穴の底は親水性に処理してある。血液から白血球を取出して基板の上に流し込み、次いで生理食塩水で表面を洗浄すると、穴の底に細胞が単層に配列される。単層配列によりがん細胞を見分ける染色作業が簡単になり、コスト面で有利という。がんの新たな診断法への応用、ウイルス感染を調べる血液検査への応用も期待される。

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