2013年2月18日月曜日

永久磁石動かさず発電、模擬実験、センサー向けに期待(原子力機構)


20130218日経産業新聞11面

 永久磁石を置くだけで発電できるという新原理を、コンピューターシミュレーションで日本原子力研究開発機構が突き止めた。シミュレーションによれば、磁性材料のそばに永久磁石を置くと、磁性材料の中にある原子の磁石(スピン)の向きが上下で入れ替わる「磁壁」が動いて交流電圧を生む。狭い領域内で磁性材料を渦巻き状や短冊状に細長くすれば数十分間発電できる。磁性材料の近くに200~4000ガウスの永久磁石を置くと、電圧数十マイクロボルト、0.05ギガヘルツの交流の電気を発生する。1立方センチメートル代の素子で、数十マイクロボルトで数十分、数十ミリボルトで数秒発電できると見積もっている。

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