20130724日経産業新聞4面
シャープがクアルコムと共同開発するMEMSを使った新しいディスプレーの実用化にめどを付けた。得意のIGZO技術を応用し、動画表現力に優れており、5月に試作品を完成させた。MEMSディスプレーはバックライトに発光ダイオード(LED)を使い、バックライトの順次発光する3原色の透過量を0.1~0.2ミリメートル角のシャーターで微調整して、表現したい1色を作り出す。液晶は60ヘルツの電流で駆動しており動きの速い動画では映像がぶれるが、シャッターは1秒間に1000回以上開閉し、液晶を300ヘルツで駆動するのに相当する。シャッターを制御する回路の材料に半導体酸化物であるIGZOを使用し、シャッターの高速制御と大画面化を実現した。試作したディスプレーは7型のサイズで1280x800の約100万画素。同社は量産技術を2014年末をめどに確立する。
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