20130719日経産業新聞10面
北海道大学の伊藤肇教授らは、結晶の一部を細い針でつつくと結晶構造全体が変わる現象を発見した。高感度センサーへの応用が期待される。金と窒素を含む新しい有機化合物を合成し、有機溶媒に溶かした後に溶媒の一部を蒸着させて化合物の結晶を作った。結晶を直径0.1ミリメートルの針でつつき刺激を与えると、紫外線で青く光っていた結晶が黄色く光り始め、黄色の領域は徐々に広がった。結晶中の一部の変化が連鎖的に広がった。この現象を使い、分子1個の変化を読み取る超高感度センサーの開発が期待される。
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