2013年1月16日水曜日

ビルの揺れ、神経網で感知、MEMS採用、コスト3分の一、センサー革命、データの鉱脈

20130116日経産業新聞1面

 振動を感知するセンサーの用途が広がっている。富士電機はMEMS感振センサーをビルや橋梁、工場などに設置し、揺れのレベルを「見える化」し、耐震診断システムとして売り込みを目指している。セイコーエプソンは水晶振動子による傾斜や振動する小型センサーを開発し、ビルの地震検知や建物のゆがみ測定に活用し、価格は従来センサーに比べて4分の一に。大林組では建物と地面に加速度センサーを設置し、それぞれの計測データを元に油圧シリンダーで躯体を水平方向に押し引きして、建物の揺れを地面の揺れの50分の一に抑える実験をしている。このような神経網を建設機械や農機などにもまとう進化が始まっている。コマツは油圧ショベルやブルドーザーにセンサーを導入し、動作やアームの高さを検知、GPSを使った遠隔自動調整を実現している。

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