2011年10月6日木曜日

組み込み型超小型加重センサー、スマホパネル表現多彩に(アルプス電気)

20111006日経産業新聞7
 スマートフォンのタッチパネル向け超小型加重センサーをアルプス電気が開発した。加重を検知する圧力センサーはMEMS技術により、ピエゾ素子(圧力と電気を相互変換)を小型チップに収めた。チップ表面の突起に加重がかかるとピエゾ素子で構成したMEMSの測定回路が変形し、05ニュートンの強さに対し1.55.2ボルトの電気を出力する。スマートフォンの液晶パネルとタッチパネルの間に14個のチップを組み込み、指の押す強さを検知する。圧力の大きさに従って文字を太くする機能を付加する。同社は指操作に向く静電容量方式と、ペン操作に向く抵抗膜方式のタッチパネルを手がけており、新センサーは静電容量方式との組み合わせを想定している。

2011年10月5日水曜日

角速度センサー小型化、スマホ向け開拓(パナソニック)

20111005日刊工業新聞9
 パナソニックは角速度センサーを小型化し、スマートフォン向けの用途拡大を進めている。同社の角速度センサーはカーナビ向けでは8割、デジカメの手振れ補正で6割のシェアだが、スマートフォン向けで事業拡大を狙う。同社の角速度センサーはシリコンを微細加工した音叉上にチタン酸ジルコン酸鉛(PZT) の薄膜を形成したもの。小型化のため構造そのものを改良し、異なる方向の角速度を1チップで同時検出する。さらに加速度センサーを同一パッケージに搭載すれば、モーション検知をスマートフォンで実現できる。

微小ブロックで神経組織、組み合わせで複雑な形に(東大)

20111005日経産業新聞9
 東大の竹内昌治准教授らは神経細胞のブロックを形成し、ブロックを組み立てて複雑な神経組織を作る技術を開発した。再生医療や身体障害者向けの機械操作装置の実現につながるという。大きさが100マイクメートル程度の微小円形ブロックの上でマウス由来の神経細胞を培養する。ブロックは生体適合の特殊高分子製で、周囲に14個の腕を持ち、ブロックの外には細胞が根付きにくい別の特殊高分子を張り付けた。神経細胞から樹状突起が伸び14個の腕を持つ形に成型する。今後はブロックを立体的に組み合わせ、神経組織を作る実験を進める。この新技術と万能細胞などにより新たな神経組織を作れば再生医療につながる。脳に電極を取り付ける方法と組合せれば頭で考えて機械を動かす「ブレイン・マシン・インターフェース」につながる。

2011年10月4日火曜日

トンネル磁気抵抗技術、電子デバイス開発に応用、第1弾角度センサ(TDK)

20111004電波新聞3
 TDKTMR(トンネル磁気抵抗)技術の電子デバイスへの応用開発を本格化し、第1弾として自動車のEPSモーター用角度センサーを開発した。TMR効果は極薄の絶縁膜を挟んだ二つの磁性層の磁化方向が同じときに抵抗値が下がり、逆の時に抵抗値が大きくなる。開発した角度センサーは、測定範囲0-360度、1.5V/3Vの高出力、角度誤差は0.2度の高精度で小型パッケージ。同社は引き続き電流センサーや回転センサーの開発を行う。

2011年10月3日月曜日

毛細血管3次元構造再現、フォトレジストをレーザー露光(名大)

20111003日刊工業新聞17
 名古屋大学工学研究科の新井史人教授らの研究グループは、直径2500マイクロメートルの毛細血管の3次元モデル製作技術を開発した。ガラス基板にフォトレジストを成膜し、フェムト秒レーザー露光で血管をかたどった後、ポリマー樹脂で周囲を固めて長方形を作製、フォトレジストを溶かすことで長方体内部に血管と同様な微細中空空間を作る。本技術の応用でマイクロ流体チップの局所的な形状変更が可能となる。3次元モデルと細胞を組み合わせれば動物実験代替シミュレータになり得るため、血管内治療法の開発につながる。

熱電変換素子、発電能力1.5倍以上(産総研)

20111003日刊工業新聞17
 カーボンナノチューブを樹脂中に分散させることにより発電能力を1.5倍に高め、柔らかい基板に印刷でき熱電変換素子を産総研が開発した。熱電能は1K(絶対温度)当り0.13ミリボルト。幅0.5ミリx長さ0.8ミリx厚さ0.3ミリメートルの素子を1000段重ねたフィルムは曲げても壊れず、10Cの温度差で発電した。

焦電型赤外線センサー、小型で高感度(NECトーキン)

20111003電波新聞4
 小型で高感度の表面実装タイプ焦電型赤外線センサーをNECトーキンが開発した。人体などから発生する赤外線を圧電セラミックスが吸収し、その温度変化により電荷を生じる焦電効果(パイロ効果)により人などの動きを検知する。焦電材料の開発により高感度を実現した。