2014年12月16日火曜日

「人工鼻」実現へ一歩、受容体は「脂質2重膜」ロボットなどへ応用期待(東大竹内教授)

20141216日経産業新聞2面

 動物の鼻に似た原理を使って、匂い物質を感知する技術を東京大学生産技術研究所の竹内昌治教授らのグループが開発した。におい受容体と呼ぶ生体センサーを培養細胞で形成して実現する。におい受容体は「脂質二重膜」と呼ぶ細胞で、膜を貫通している膜タンパク質は種類に応じて特定の匂い物質と結合して変形する性質があり、脂質二重膜に穴が開くことによる細胞周囲のイオン流変化により検知する。竹内氏はにおい受容体の機能を人工的に再現する研究を進めており、におい物質を検知可能な携帯型装置を開発した。

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