2014年1月17日金曜日

超小型の透析装置開発、体内埋め込み視野((慶応大、東京医科歯科大)

20140117日刊工業新聞1面

 慶應義塾大学の三木則尚准教授と東京医科大学の菅野義彦主任教授らは500円玉程度の大きさの小型人工透析システムを開発した。システムは1辺24ミリメートル、高さ4ミリメートルで、高分子膜とマイクロ流路が交互に複数枚、積層されている。これを一辺48ミリメートルの立方体にすると透析機能を持つ。マイクロ流路は厚さ0.2mmのチタン板を型抜きし、流路幅は最大2mm。流路はポリエステールスルホン(PES)膜で血液が流れる層と透析液が流れる層に区切られ、血液を流すと膜がフィルターとなり、血液中の老廃物が透析液へ移動する。体内埋め込みを視野に、現在はラットを使った動物実験を進めており、10~20年後の製品化を目指す。

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