2013年5月9日木曜日

産業市場の潜在ニーズを開拓する慣性計測ユニット

20130509電波新聞9-10面

 外部リファレンスを参照することなく3次元で物体の速度変化と角度変化を測定できる装置が慣性計測ユニット(IMU)である。IMUの対象分野がこれまでの航空・宇宙・軍事から産業用市場、特に無人機向け市場に拡大を始めている。米国では無人飛行機(総重量約25kgから約2kg)が2015年から規制が解禁され、ヨーロッパでも無人機の開発が盛んである。IMUは無人機本体の姿勢制御用の運動検知、慣性航法用の運動検知、調査・監視用カメラコントロール及び振動検知、スキャンセンサーコントロール及び振動検知等に活用され、1台の無人機に複数台のIMUが使用される。セイコーエプソンはM-G650-PD11という産業用IMUを市場に投入した。本製品は3軸ジャイロと3軸加速度に対応し、国際武器取引規則(ITAR)に則り輸出が可能である。

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