2013年12月10日火曜日

抗原診断ワンチップ開発、英国バイオベンチャーOJ-Bio、日本無線と共同

20131210日刊工業新聞8面

 英国のバイオベンチャー企業OJ-Bioは日本無線と共同で、表面弾性波(SAW)デバイスと抗体を組み合わせ、ワンチップで特定の抗原を診断できるセンサーを開発した。センサーには複数の抗体を生成し、検体をセンサーに滴下し、SAWの電気信号の変化で抗原抗体反応を検出する。日本無線がSAWデバイスを生産し、OJ-Bioが抗体を生成する。2014年度に試験生産する体制を整え、インフルエンザやHIV、歯周病などの診断向けに15年度以降に商品化する。

PCマウスに受光用LED、自然光で発電、待機電力極小に(立命館大とセイコーインスツル)

20131210日経産業新聞8面

 立命館大学の道関隆教授とセイコーインスツルは共同で、発光ダイオード(LED)が微弱な発電をすることを利用して電子機器の待機電力をほぼゼロにする仕組みを考案した。LEDを設置した電子機器を操作すると発電量が変化して機器自体の起動を促す回路により、起動に備えて常時微弱電流を回路に流しておく必要がなくなる。試作したワイヤレスマウスには赤色LEDを2つ装着し、利用者が操作すると1つのLEDが手で隠れて発電量が変化し、機器の起動をする。待機電力は従来の100万分の一になり、マウスの電池が約2倍長持ちした。

気体漏洩100万分の一検知、MEMSセンサー向け(フクダ)

20131210日経産業新聞1面

 MEMSセンサーの長寿命化につながるMEMS内部回路の気密性検査精度を大幅に高める技術を試験装置メーカーフクダが開発した。気密性の目安となるヘリウムの漏洩量が従来の100万分の一でも検出できる。新たな技術は、真空ケースの中にセンサーを入れた真空のカプセル状容器を置く二重構造で、真空ケース内の異種ガスを除去した後にカプセルを開く事で異種ガスの混入量を大幅に抑制した。自動車運転技術の普及で需要増を見込んでおり、まずは研究開発向けに1000万円程度で発売し、製造ライン向け装置も投入する。

2013年12月5日木曜日

電力センサー、小型5ミリ角、車・電子機器に搭載容易、次回から即時計測(大阪市大、北陸電気工業)

20131205日経産業新聞1面:

 大阪市立大学と北陸電気工業は「磁気抵抗効果型磁性薄膜電力センサー」を開発した。電気が流れる導線の周辺磁界を磁性薄膜素子で検知するもので、従来のセンサーの20分の1の大きさ、10分の1のコストとした。電力センサーの大きさは5㎜四方、100kwからミリワット単位まで、ほぼリアルタイムで計測できる。自動車、家電、パソコン、インフラ機器、太陽光発電設備などに利用可能。

「ミニマルファブ」構想広がる、半導体復権、膨らむ期待、小額投資で少量多品種

20131205日経産業新聞7面

 大規模な設備投資で半導体を量産するという従来手法の真逆、約5億円の小額投資で少量多品種の半導体を生産できるという「ミニマルファブ」構想が現実味を帯びてきた。ミニマルファブは小型の券売機程度の大きさの製造装置を組み合わせて生産する。装置内をクリーンルーム状態としており、クリーンルームの設置は不要、ウエハーサイズも12.5ミリメートルと現在主流の300ミリウエハーの24分の1.」ミニマルファブの生産が向くのは年間数万個程度しか生産しない少量多品種向け半導体。20社以上が参加する技術研究組合が発足し、販売が始まっている。

2013年12月4日水曜日

静電気で動く人工筋肉、ロボット採用目指す(東工大)

20131204日経産業新聞6面

 東京工業大学の実吉敬二准教授らは静電気の力で動く駆動装置を開発した。薄い銅箔をポリエチレンテレフタール(PET)で絶縁した電極素材を使い、電極を上下に二本づつおりこむ構造で、上下に並んだ電極に交互に電圧を加えると、静電気が発生し装置が伸び縮みする。

2013年12月2日月曜日

微振動を増幅し発電、センサー電源開発(竹中工務店)

20131202日刊工業新聞14面

 竹中工務店は空調ダクトの気流が起こす微振動から発電し、温湿度計等のセンサー電源とし屋内環境を把握するワイヤレスセンサーネットシステムを開発した。周波数12-41ヘルツの広範囲にわたり効率よく発電する。発電ユニットはマグネット式。