2014年5月16日金曜日

「探訪先端研究」半導体バイオセンサー、細胞表面の電荷変化捕捉、細胞の移植前診断に活用(東京大学大学院)

20140516日刊工業新聞21面

 生体の反応を調べるバイオセンサーに、細胞表面の微量な電荷変化を捉える半導体を活用する研究を、東京大学大学院工学系研究科の坂田利弥准教授が進めている。半導体センサーは、細胞から放出される化学物質を、電荷誘導による半導体信号として捕える。デバイス構造としては、半導体シリコンの上に酸化ケイ素の絶縁膜を設置、表面の水酸基イオンで細胞の呼吸で出てくる水素イオンを捉える。表面修飾により、修飾部位の機能に応じて、細胞が放出する化学物質を捕まえられる。細胞の移植前診断のセンサー、グルコースセンサー等の開発を目指している。

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