20130801日経産業新聞7面
アルプス電気は外部からの振動に強く、消費電力も低減できる新たなジャイロセンサーの開発にめどを付けた。ジャイロセンサーの核となるのは「振動材」と呼ぶセンサー素子で、現在主流のクシ歯構造振動材の振動周期は音声や自動車振動に近い20-30キロヘルツのため外部からの振動を受けやすく、精度向上が難しかった。アルプス電気はMEMS加工で円盤型のセンサー素子を採用し、振動周波数を10メガヘルツに高めて周囲の影響を受けにくくした。振動材の振れ幅もクシ歯型の10分の1で消費電力を低減した。同社は米ベンチャー企業クォルトレ(マサチューセッツ州)に300万ドルを出資し、共同開発を進めてきた。2014年から販売を開始する。
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