2010年11月9日火曜日

微小振動で発電、日本にも波(米、エンオーシャン・アライアンス)

20101109 日経産業新聞 3面
 エネルギーハーベスティングの電子部品で同アライアンスの技術が事実上の標準になりつつある。電池不要なスイッチとしての導入事例が多く、部品同士の接続性や信号送受信の無線技術を磨いている。住設や電子部品を中心に参加企業は160社、製品群も600となっている。評価キットの出荷は日本向けが一番位多く、日本でも採用の動きが加速するだろう。(同アライアンス会長兼CEOグラハム・マーティン氏)

MEMS関連製品を拡充(ローム米子会社)

20101109 日刊工業新聞 9面

 ロームの子会社、米カイオニクスがMEMSを活用した製品を拡充した。3軸加速度センサーと民生用2軸ジャイロスコープの出荷を開始する。

2010年11月8日月曜日

理想の「熱電変換」目指して、工場廃液から発電

20101108 日刊工業新聞 15面
 工場排熱等の捨てられているエネルギを活用できる熱電変換技術の開発が活発化している。導体の両端に温度差があると電圧が生じるベーゼック効果を利用するもので、課題は幅広い温度域に対応でき、安価で高い熱電性能を持つ材料の開発である。無機化合物では産総研の舟橋良次主任研究員が、コバルト系酸化物のモジュールとテルル化ビスマスのモジュールを重ねたカスケード型を開発した。有機化合物では山口東京理科大の戸嶋直樹教授はプラスチック材料を探求し、有機無機のハイブリッド材料を模索している。両者に共通なテルル化ビスマスは熱電変換では評価されているが、テルルは毒性があり、希少金属で高価なことが難点であり、脱テルル化ビスマスを目指している。

2010年11月5日金曜日

STMicroelectronicsとオムロンがガス流量センサを共同開発

2010.11 海外技術動向
http://www.newelectronics.co.uk/article/28993/STMicroelectronics-and-Omron-collaborate-on-flow-sensor-technology.aspx
 STとオムロンはガス流量センサを共同開発したことを発表した。これはSTが開発中のガス流量計に用いられる。
 このデバイスは、オムロンが保有するMEMS流量センシング技術とSTが開発してきたアナログ制御技術を含む。センサ素子内部で温度や圧力の変化を補償する機能を有し、ガス成分の変化の影響も補償することができる。またガス流量計の国際規格である埃の影響の除去する機能も兼ね備えている。このセンサは7.2x8.6cmの回路基板に実装され、高精度と低消費電力を実現している。また内蔵するバルブ駆動用モータの制御の他、温度や振動の補償機能も搭載されている。同回路基板には、パワー制御IC、液晶駆動回路、温度センサ、加速度センサ、発振回路、モータ制御回路も搭載されている。オムロンのマイクロデバイス事業部長である関口義男は「将来の市場拡大が期待されるガス流量計の分野において、STとオムロンは新たなコラボレーションによってトップに立つことができた。」と語った。

MEMS Exective Congress速報:MEMS市場予測(~2014年)

2010.11 海外産業動向
http://www.eetimes.com/electronics-news/4210412/Analysts-split-on-MEMS-growth-rate-forcasts
 11月3日、4日アリゾナ、スコットデールでMEMS Exective Congressが開催された。その中で、市場予測に関するセッションが行われ、YoleとiSuppliで意見が分かれた。
 MEMSデバイスの市場は2010年は、7000億円に達する見込みである。今後5年間は、二桁成長するということで両者の予測は一致した。2014年の市場に関しては両者で異なり、Yoleは$16billion、iSppliは$10billionと予測した。この差が生まれた要因をあげると、Yoleが電子コンパスを含めたのに対し、iSppliは含めていない。マイクロフルイディクスに関し、Yoleはガラス基板、ポリマー基板上に作製されたものを対象にしたのに対し、iSppliはシリコン基板上を対象にしている。さらにiSppliの予測では、ゲーム機器用市場は飽和し、かつ単価が急激に下がるとしている。
 両者に共通した見通しとして、有望なMEMSデバイスの市場が急成長すると予測している。その代表は光MEMSで特にピコプロジェクタが民生機器に広がり、大きな成長を遂げるとしている。他に医療機器用センサ(診断用センサ、ドラッグデリバリー用センサ)は年率30%、またビル省エネ用センサは年率25%で伸びると予想されている。

2010年11月4日木曜日

チャレンジ!新部品、車体姿勢検知センサー(エプソントヨコム)

20101104 日経産業新聞 7面

 エプソントヨコムは、自動車の走行安全装置向けに、水晶を使い精度を向上したジャイロセンサーを投入する。自動車の横滑りを検知する「ヨーレートセンサー」と、横転を検知する「ロールセンサー」の2タイプ。この市場はボッシュが先行し、STマイクロエレクトロニクスも参入しており、競争激化が予想される。自動車への横滑り防止装置(ESC) 搭載義務付け(EU,アメリカ、カナダ)による市場拡大を見込んでいるが、シリコン素子を使った競合品との価格競争が課題。

2010年11月1日月曜日

環境発電部品、一斉に投入(村田製作所)

20101101 日経産業新聞 1面

 エネルギーハーベスティング(環境発電)向けの電子部品について、村田製作所が4種類の製品を実用化し、産業機械や自動車など幅広い分野に向け投入する。光発電では、オフィスの照明程度の光で発電する太陽電池とコンデンサーを組み合わせ、数ワット程度の電力を供給する。振動発電では、2枚の基板の静電気量の変化で発電し、手を軽く振る程度の振動で100μワット程度を発生する。温度差で発電する熱電変換素子と、圧力を電気に変換する圧電素子を搭載した部品は開発済み。これらは消費電力の小さな無線部品やセンサーと組み合わせたモジュールとして使い、電源や配線が不要なセンサーネットワークを構成できる。