2011年6月7日火曜日

体内のpH測定、挿入できる小型センサー(早大と堀場製作所)

20110607 日刊工業新聞 1
 有機薄膜をセンサーに適用し、生体に直接挿入して酸性やアルカリ性などの性質を示す水素イオン濃度(pH)を測れる小型センサーを、早稲田大学理工学術院の逢坂哲彌教授と堀場製作所が実用化した。1mm5mmpHセンサーチップは、電界効果トランジスタ(FET)に溶液中の水素イオンを検知するセンサーと、検知した水素イオンと比較するための基準電位を計測する部分を集積したもの。このチップを使い、既存のpHメーターに接続できるセンサーを試作した。今回の開発はNEDOの研究の一環。生体に挿入してpHを測定し、正常な部位とと違いから病巣を検出するなど、医療分野の基礎研究への利用が期待される。

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