科学技術振興機構(JTS)が神戸大に研究委託して、鉛を含まず環境にやさしく、小型・薄膜の柔軟なフィルム状赤外センサーを開発した。環境低負荷物質である有機強誘電体により、ナノ構造制御された強誘電素子作成技術を確立し、フィルム基板へのセンサー形成を可能とした。さらに、真空蒸着を応用したパターンニングと構造制御により、均質な量産化技術を確立した。デバイスとしてはフィルム上に10個の素子を配した曲げられるアレイモジュール、人やモノの動く方向を検知できるレンズ一体型のアレイモジュールを開発した。開発品はEU規制のRoHS指令に適合し、住宅・店舗や家電・健康器具に組み込む人感センサーとして期待される。また、非接触の機器操作など、携帯端末やAV機器への搭載も期待される。
0 件のコメント:
コメントを投稿