海外産業動向
http://www.i-micronews.com/news/Top-20-MEMS-foundries-lags-market-IDMs-capture-volume,6829.html
2010年度のMEMS全体市場は前年度比で25%と大きく成長した。しかしMEMSファンドリー全体の売上増加率は10%であった。これは大きく売上を伸ばした民生、自動車用MEMSの多くが垂直統合型企業で内製化されていることを示す。
企業別では相変わらずSTMicroelectronics(STM)が圧倒的な売上の大きさを示したが、その他は近い売上規模で多くの企業が並んでいる。注目される企業をあげると、Silexは純MEMSファンドリーながら売上は前年度比85%増でNo.2に成長した。この成長要因として得意としているTSV技術のニーズが増加したことがあげられる。Asia Pacific Microsystem(台)は60%伸びて第4位になった。
デバイス売上を業種別で見た場合、デバイスを内製している垂直統合型企業の伸びが大きい。特に自動車用MEMSの成長分の多くは垂直統合型企業の8インチラインで内製されたものである。
CMOSファンドリーのMEMSの売上が増加している。TSMCは2倍に、他にXFab、Jazz Semiconductor、UMC等がMEMSファンドリーの売上比率を伸ばしている。
ランキングには現れていないがニッチデバイスを請け負う中小MEMSファンドリーの存在は見逃せない。デバイス分野は光MEMS、通信、バイオメディカル等で絶対額は小さいが、確実に成長していることと利益率が高いことが特徴である。
0 件のコメント:
コメントを投稿