2011年2月4日金曜日

Teledyne社がDALSA社を買収―MEMSファンドリーに変化のきざし

2011.2 海外産業動向
http://www.ecnmag.com/News/Feeds/2011/02/applications-medical-electronics-dalsa-acquisition-lets-us-look-at-the-mems-world-d/
 DALSA社は1980年にカナダに設立された半導体製造、MEMSファンドリーメーカである。年間売上高は$200M(約170億円)である。DALSAを買収するTeledyne社は1960年カリフォルニアに設立された軍需用電子部品が中心の企業で年間売上は$1.7B(約1500億円)、この10年の間に34件の買収を行って拡大路線を走ってきた。Teledyneのメリットは、すでに軍需用カメラの有力な供給元であるが、DALSAの赤外・可視画像センサ技術を取り込むことによってカメラ事業をさらに強化できることである。特にMEMS非冷却赤外線画像センサ技術に着目しているようである。
 TeledyneはすでにRF-MEMS事業を開始している。DALSAを組み込むことによってMEMSの製造能力が強化され、MEMSデバイスの研究開発能力も強化される。DLASAのMEMSファンドリー事業は、これまでのDeledyneの事業領域とは異なるものだが、新事業として継続するようである。というのもDALSAのMEMSファンドリーは業界一の売上を誇り、Invensense社のように有力な顧客を抱えている。好都合なのはMEMSファンドリーの顧客は、Teledyneの本業とはライバル関係にならないことである。これをきっかけにMEMSファンドリ企業の形態が今後も変化する可能性が考えられる。

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