2011.2 海外産業動向
http://www.digitimes.com/news/a20110208PR209.html
2010年の民生用、携帯用MEMSの企業別シェアを見ると、STMicroelectronics社と(STM)TriQuint社(TriQ)が最も成功を収めたと言えよう。この要因としてiPhone4、iPadへの上記2社のMEMSデバイスの採用があげられる。
TriQは無線用半導体デバイスのメーカでRF-MEMSを扱う。2009年のMEMS関連売上げは$8.5Mだったのが、2010年は$74.7Mと9倍に増加し、民生用MEMSシェアで世界8位に食い込んでいる。特にiPhone4、iPadへの無線モジュールの採用が大きい。MEMS-BAWフィルタ、SAWデバイスが組み込まれており、BAWではトップメーカになった。
STMも順調に売上げを伸ばし、民生用MEMS売上げは2009年$216Mから2010年$353Mで、シェアは1位である。やはりiPhone4用の加速度、デジタル3軸ジャイロスコープの採用が大きい。STMは世界の加速度センサ市場の50%をシェアを維持しているが、2010年のSTMの売上げの中ではジャイロスコープの寄与が大きく、売上げ増加分の85%がジャイロによるものである。新たな採用先には新iPad、iPod touch、サムソンGalaxy、ソニー新ゲーム機が含まれる。また2011年には携帯機器用MEMSマイク、絶対圧圧力センサが予定されおり、さらなる拡大が見込まれる。
◆2010年 民生、携帯用MEMS Top10企業 by iSuppli
2010ランク 企業 2010売上げM$ 2009売上げM$
1 STMicro 354 216
2 Avago 207 196
3 Knowles 189 129
4 T I 169 161
5 Bosch 121 80
6 InvenSense 94 80
7 Panasonic 86 62
8 TriQuint 75 9
9 Kionix 60 49
10 Epson Toyocom 72 58
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