20110211 日刊工業新聞 1面
MEMSの材料に利用できる可能性がある、ひげ状構造物のフラーレンナノウィスカ(FNW)を約35秒で向きをそろえて並んだ状態で形成することに、東洋大学バイオナノエレクトロニクス研究センターの前川徹教授らが成功した。FNWは微細な炭素物質のC60フラーレンで構成され、MEMSの他にも酵素反応や抗原抗体反応を調べる医療デバイスに利用できる可能性がある。C60と硫黄を溶解させた液体状のベンゼンを放置し蒸発させると向きをそろえたFNWが形成された。向きがそろっているため、一本づつ分離しやすく、微細な材料として使える可能性がある。
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