2011年3月12日土曜日

日本大地震 エレクトロニクス産業への影響は by iSuppli

2011.3 海外産業動向
http://www.electroiq.com/index/display/semiconductors-article-display/1706405240/articles/solid-state-technology/semiconductors/industry-news/business-news/2011/3/electronics-in-japan-earthquake-impact-from-ihs-isuppli.html
 3月11日過去最高の強さの地震が日本を襲った。日本のエレクトロニクス産業の現状と地震の影響を見てみる。2010年の日本メーカの半導体の売り上げは約5兆円で世界の20.8%を占める。もちろん海外でも生産されているが、ほとんどは国内の工場で生産されている。今回の地震は日本の半導体工場への直接のダメージは無かったようだが、サプライチェーン全体には影響が考えられる。主に流通系への影響、原材料の入手や製品の配送への影響が考えられる。DRAMは世界の10%が日本国内で生産されている。主なメーカはエルピーダとMicron(米)だがiSuppliの問い合わせに対し、影響は無いとのこと。
 液晶パネルLCDに関し、10インチ以上のLCDの世界市場は7兆円で日本は6.2%を占める。LCD TV用パネルは日本は14%を占める。日本国内ではシャープをはじめ第10世代の高解像度のLCDが生産されている。強い地震があった区域には、一つのLCD工場があったが、主力工場への影響はほとんど無い模様である。
 LCD関連で考慮しなければいけないのが、カラーフイルタやLEDような電子部品である。これらは日本が大きなシェアを占めており、地震の影響が心配させるが現在のところその影響はわからない。
 日本は全電子産業の14%、約20兆円を担っており、今後世界の供給基地としてどのような影響を受けるか注視せねばいけない。

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