2011年3月2日水曜日

細胞から組織、自動成形、再生医療に応用(東大)

20110302 日経産業新聞 6
 細胞から組織を形成し、再生医療への応用が期待できる装置を東京大学の竹内昌治准教授らが開発した。産業用ロボットを改良して作った装置は、自動制御で動かす注射針から細胞の塊を一定間隔で押し出し、立体的な形状を形成するもの。マウスの皮膚細胞から半径8ミリメートル、厚さ2ミリメートルの輪状の組織を数時間で作成した。皮膚細胞と血管を作る細胞を混ぜたものを装置に入れると、微細な血管のような構造もできるという。現状では、栄養を補給できる血管がないため、作った細胞は数日で死んでしまう。今後は血管なども作り、再生医療向けの組織作成を目指している。

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