2011年5月6日金曜日

ナノアンテナを用いた赤外光太陽電池 by Rice 大学

2011.5 海外技術動向
http://www.solarnovus.com/index.php?option=com_content&view=article&id=2763:nanoantennas-hold-promise-for-infrared-photovoltaics&catid=52:applications-tech-research&Itemid=247
 Rice 大学は赤外光を電気に変換するナノアンテナを開発した。太陽光は紫外、可視、近赤外、赤外光を含む広い波長からなる光である。通常のシリコンの太陽電池は光エネルギーで励起された電子を収集するタイプで、紫外から近赤外までを電気に変換することができるが、赤外光は吸収されないのでエネルギーロスとして捨てられていた。そこでRice大学は電波をアンテナで捉えるのと同様にナノアンテナで赤外光を捉えることに成功した。
 ナノアンテナは厚さ30nmの金のナノロッドから成り、赤外光を受けると金属中の電子と光が相互作用を起こして(表面プラズモン共鳴)ホットエレクトロンが発生し、それをSi基板側で収集しようとするものである。これをシリコン太陽電池に組込むことによって、太陽光の全波長範囲を捉える高効率な太陽電池ができる可能性がある。

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