20110524 日経産業新聞 9面
切断しても自動的に元通りに修復するゲル(ゼリー状の高分子材料)を九州大学の大塚秀幸准教授らが開発した。ゲルの材料は化学原料のポリプロピレングリコールの中に、ジアリールビベンゾフラノン(DABBF)と呼ぶ物質を入れたもの。DABBFは分子がつながって立体的な網目構造を作り、網目が切れても、別の新しい網目を組みなおす性質を持っている。これまで光や熱などの刺激により亀裂を修復するゲルはあったが、本ゲルは何の刺激もいらない。人工臓器や宇宙関連機器など、刺激を後から加えるのが難しい材料への応用が期待される。
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