2011年5月13日金曜日

Yole:2016年に向けたMEMS市場、企業動向見通し

海外産業動向
http://www.ecnmag.com/News/Feeds/2011/05/applications-medical-electronics-mems-market-outlook-yole-d%C3%A9veloppement-ups-its-fo/
 2010年MEMS市場は前年度比二桁伸びで約8000億円強と急速に回復した。これは自動車市場の回復、スマートフォン、タブレットの爆発的ブームによるところが大きい。デバイスとしては民生用光MEMS、モーション系センサ、RF-MEMSの伸びが著しい。今後の市場予測だが2016年には約1.8兆円に伸びる見通しである。この成長の内訳は民生電子機器用が8割、自動車が2割である。 
 企業動向の予測だが、ビジネスモデルが変化していくことが予測される。ボリュームゾーンと言われている民生機器用に現在は多数の企業がひしめき合っているが、膨大な数量増加に対応できるのは数社と考えられる。技術動向として例えばスマートフォンには加速度、ジャイロ、電子コンパスの3個のセンサが必ず搭載されるようになったが、将来は一つのパッケージに集積化できた企業が生き残るであろう。その点STMicroが優位と考えられる。技術開発戦略だけではなく、例えば加速度センサのメーカが電子コンパスのメーカを買収するといった事業化加速のための再編も起こるであろう。
 

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