2013年10月10日木曜日

抵抗温度センサーの種類と動向

20131010電波新聞13面

 温度センサーには輝度や色・赤外線強度などで温度を測定する非接触式と、熱起電力や電気抵抗・磁気の変化を利用する接触式がある。最も多く利用されるのが電気抵抗変化を利用した「抵抗温度センサー」である。
 「抵抗温度センサー」には、サーミスタとリニア抵抗器及び白金測温抵抗器がある。サーミスタには一定の温度で急激に抵抗値が大きくなるPTCタイプと、温度上昇に対して指数関数的に抵抗値が減少するNTCタイプがある。PTCタイプは半導体の熱暴走時の過電流保護に使用され、NTCタイプは温度に対する抵抗変化値が大きいことから通常サーミスタというとNTCタイプを指す。リニア抵抗器は温度上昇に対して抵抗値が直線的に増加し、モーター巻線や高周波回路やディスプレイの温度補償に使用される。白金測温抵抗体はリニア抵抗器より温度特性の直線性がよく、長期安定性に優れている。

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