2012年11月9日金曜日

哺乳類の内耳電位、無線電源に活用、米MITが成功

20121109日刊工業新聞25面

 哺乳類の内耳に自然に存在する電位から電気を取出し、小型の無線送信チップの電源として利用することに米マサチューセッツ工科大学(MIT)が成功した。耳の奥にある蝸牛に電極を埋め込み、無線チップと接続し内耳の化学データを無線送信した。蝸牛は内部の空洞に膜を隔ててカリウムイオンとナトリウムイオンが存在し、そのバランスの違いから神経信号を伝達するための蝸牛内電位を発生させている。今回、1ナノワットの電力を5時間取り出すことが出来た。

0 件のコメント:

コメントを投稿