2012年10月13日土曜日

スマートフォン、タブレット向け複合モーションセンサの需要が急増(iSuppli)

海外産業動向
http://www.eeherald.com/section/news/onws201210101.html
 調査会社のIHS iSuppliはスマートフォン、タブレット向け複合型モーションセンサ(信号処理含めた加速度、ジャイロ、電子コンパス一体型)の市場予測を発表した。それによると2011年に販売が開始され売上げは$23M(約18億円)に対し、2012年は$189M、2016年は$1.4Bと約60倍に成長する見込みである。また全体に占める複合型の割合は71%になる見込みである。
 複合型には様々なタイプがあるが、9軸センサとして機能するものが代表である。(3軸加速度、3軸ジャイロ、3軸コンパスを複合化)Samsungのスマートフォン、タブレットは6軸複合センサを採用している。一方Appleはまだ個別のディスクリート型を採用している。
 センサメーカーの動向としてInvensenseは現在は優れた機能を有する6軸複合センサを主に供給している。最近ではInvensenseについでBosch、Freescale、STMicroelectronics、愛知製鋼が小型高機能な複合センサを開発している。
特にInvensense とSTは9軸複合センサで競っている。パッケージサイズは4×4mmで2013年から本格的に採用される見通しである。
 加速度とジャイロの製造プロセスは似ているため集積化しやすいが、電子コンパスのプロセスはMEMSプロセスとは異なるため、集積型のハードルは高い。MEMSメーカーと電子コンパスメーカーの共同開発が必要ろ考えられる。

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