2013年8月5日月曜日

インフラ監視センサー、揺れで発電、能力16倍(旭硝子、オムロン、東京大学)

20130805日経産業新聞1面

 トンネルなどのインフラに取り付け、長期間にわたり電源なしで揺れを検知して監視できるセンサーを、旭硝子、オムロン、東京大学が開発した。センサーは3センチメートルの立方体で、トンネル天井、橋、線路などに取り付け、揺れを監視し、異常を検知して補修などの対応に結びつける。組み込んだエレクトレット振動発電機は、電荷を帯びた2センチメートル四方の「エレクトレット」が揺れるとつないだ電線に交流が発生し発電する。発電能力は約50マイクロワット。旭硝子が電荷がたまりやすいフッ素樹脂を開発し、東大の鈴木雄二教授が基礎研究を、オムロンがセンサーを設計した。自動車タイヤの内側に組み込めば揺れのデータ収集が可能、持ち運び型の心拍数計測器などにも取り替え不要の電源となる。

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