2013年7月12日金曜日

運動エネルギーのハーベスティング(収穫):日常の人間の動きがモノのインターネット(IoT)のエネルギー源になるかもしれない

http://www.extremetech.com/extreme/161079-kinetic-energy-harvesting-everyday-human-activity-could-power-the-internet-of-things
 
 コロンビア大学の研究チームが日々のありふれた動き(歩く、鉛筆で書く、棚から本を取る、ドアを開けるなど)から運動エネルギーを収穫する研究を行った。驚くべきことに、座ったままの生活を送っている人々を除いて、日常生活の動作からノートPCやスマートフォンとの無線ネットワークを接続するのに十分なエネルギーの収穫が可能であることがわかった。
 エネルギーハーベスティングは将来のウェアラブルコンピューティングとモノのインターネット(IoT)において重要なエネルギー源になると予想されている。基本的な構成として、重りをばねに取り付けて、圧電物質やMEMSにより機械的エネルギーを電気エネルギーに変換する。人間の動きが周期運動の場合、上下、前後、内外といった反復的な動きからエネルギーを収穫することができる。鉛筆で書く、引き出しを開けることにより5マイクロワット、歩くことにより100~200マイクロワット、モノを故意に振ることで3000マイクロワット(3ミリワット)のエネルギーを取り出すことができる。
 将来は運動エネルギーの収穫と電波エネルギー収穫が協調する形で、電池レスのモノのインターネットが驚くほど適用され始めるであろう。
(調査研究・標準部 出井敏夫)

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