2012年8月27日月曜日

汚染調べるバイオセンサー、銀膜シートに微細な穴、東京理科大が新製造法

0120827日経産業新聞11面

 製造コストを半分以下に抑えられる、汚染を調べるバイオセンサーの新しい製造法を東京理科大の遠藤洋史助教授らが開発した。プラズマ状態のガスにゴムシートをさらし表面に微細な凹凸を作る。へこんだ部分に直径500ナノメートルの樹脂性微粒子を並べ、上に厚さ数十ナノメートルの銀膜を重ねる。別のゴムシートを重ねて押し付け、はがすと、樹脂性微粒子と銀薄膜の一部がシートからはがれ、微細な穴が規則正しく並ぶ構造ができる。検出した物質を含む液を流すと、穴と穴の境目に分子が捉えられ、レーザー光を当てることにより物質の特定などが可能となる。これまでバイオセンサーは半導体製造技術を利用して製造したためコスト面で課題があった。

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