2014年7月14日月曜日

温度差で半導体駆動、フォノン制御、発電に活用、実用化へ(東大)

20140714日経産業新聞14面

 東京大学の野村政宏准教授らはシリコン製の半導体素子を周囲の温度差だけで駆動させる研究を行っている。実現にはシリコン薄膜の一部に熱が伝わりにくい微小構造を作り、「音子(フォノン)」と呼ぶ振動を使って発電に必要な大きな温度差を生じさせる。実験ではシリコンを加工した複雑構造で熱伝導率を20分の1に下げたが、改良で100分の一まで下げられるとみている。センサーに応用すれば電源の確保や電池交換が不要となる。

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