2014年7月30日水曜日

農業向け提案、複合センサー、生産管理を効率化(アルプス電気)

20140730日刊工業新聞8面

 アルプス電気は農作物を育てるビニールハウスなど栽培施設の状態を無線ネットワークで遠隔監視できる複合センサーの提案を始め、農業生産法人などへの採用を目指す。同社のセンサーは、温度、湿度、照度のセンサーと無線通信モジュールで構成しする。

2014年7月28日月曜日

電流センサー事業強化(NECトーキン)

20140728電波新聞3面

 NECトーキンは電流センサー事業を強化し、新たに小型化・薄型化したクランプ型電流センサーを開発した。同社は交流電流センサーと、直流電流センサーを販売している。

2014年7月24日木曜日

振動を電力に変換、小型電源モジュール完成(オムロンと蘭社)

20140724日刊工業新聞8面

 オムロンは、自社の振動発電デバイスとオランダIMECのパワーマネジメントICを組み合わせ、振動エネルギーを電力に変換する環境発電用モジュールの出荷を始めた。発電量は30ヘルツで100マイクロワット。産業機器への搭載を想定している。

2014年7月16日水曜日

鉛不使用の圧電材、植物由来フィルムを積層、薄く加工容易に、2年以内に量産(帝人)

20140716日経産業新聞11面

 帝人は有毒な鉛を含まない植物由来のポリ乳酸フィルムを用いた圧電材料を2年以内に量産する。特性が異なる2種類のポリ乳酸フィルムを積層し、正極と負極を相互に挟み込み圧電効果を引き出した。これまでのチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)と同程度の高い圧電効果を見込める。ポリ乳酸フィルムの圧電材料はPZTに比べて薄く加工しやすく、ウエアラブル端末への活用が期待される。

新規参入、トルクセンサー、MEMSセンサー(第一精工)

20140716電波新聞1面

 第一精工はトルクセンサー、MEMSセンサー市場に新規参入する。静電容量式トルクセンサーを量産し、ロボットや組み立て装置のトルク検出に供給する。円環板形状の部品を3層に重ねて接合し、中央の板の変形でトルクを検出する。圧電薄膜を用いたMEMSセンサーも製品化する。

2014年7月14日月曜日

温度差で半導体駆動、フォノン制御、発電に活用、実用化へ(東大)

20140714日経産業新聞14面

 東京大学の野村政宏准教授らはシリコン製の半導体素子を周囲の温度差だけで駆動させる研究を行っている。実現にはシリコン薄膜の一部に熱が伝わりにくい微小構造を作り、「音子(フォノン)」と呼ぶ振動を使って発電に必要な大きな温度差を生じさせる。実験ではシリコンを加工した複雑構造で熱伝導率を20分の1に下げたが、改良で100分の一まで下げられるとみている。センサーに応用すれば電源の確保や電池交換が不要となる。

2014年7月11日金曜日

センサー生産能力1.5倍、日本ガイシ、NOx測定向け

20140711日経産業新聞13面

 日本ガイシは自動車の排ガスに含まれる窒素酸化物(NOx)濃度を測定するセンサーの生産能力を来年10月までに約1.5倍の年産1000万本に引き上げる。NOxセンサーはバスやトラックなど大型車に多く使用されており、日本ガイシは同センサーで世界シェア1位。

1円玉大の電力センサー、今秋にもVB設立(大阪市大)

20140711日刊工業新聞21面

 大阪市立大学大学院の辻本浩章教授は電力センサーデバイスのベンチャーを設立し、1円玉程度に小型化した低価格デバイスを供給する。鉄・ニッケル合金のパーマロイ磁性体薄膜の磁気抵抗効果により、電流と電圧を計測して電力値を示す。増幅器や温度特性に対応する磁石をMEMSで組み込んだ。開発したデバイスは小空間に多数配置し電力を制御・監視でき価格も100円~数百円に抑えられる。機器の省エネ、異常を検知する保守・管理、家庭のスマートメータ等の利用を見込む。

2014年7月10日木曜日

身につける生体センサー、心拍など4項目解析(東芝)

20140710日経産業新聞7面

 東芝はウエアラブル型の生体センサー「シルミー バータイプ」を発売する。心拍、脈拍、運動量、皮膚温度の4項目を同時に計測できる。次世代の遠隔医療サービスを開発するための基幹部品として大学や企業に売り込む。

2014年7月9日水曜日

世界最小クラスの容量式湿度センサー、白物家電やカーエアコン用に拡販(北陸電気工業)

20140709電波新聞4面

 北陸電気工業はMEMSによる世界最小クラスの容量式湿度センサーを開発した。同社はMEMSセンサー事業の育成に注力している。新しい湿度センサーは独自開発の感湿膜により従来品では困難であった相対湿度100%の検出が可能となり、高温湿度範囲にわたり高精度を実現した。

2014年7月8日火曜日

センサーの技術開発加速、車載、モバイル機器、ヘルスケア関連など、各種市場にマッチ(アルプス電気)

20140708電波新聞1面

 アルプス電気はセンサーの技術開発を加速している。スマホ用の超小型デジタル出力センサー、ウエアラブル機器向け小型省電力センサー、車載用バイタルセンサー、産業機器向け電流センサー等の製品開発に注力している。抵抗体、ピエゾ素子、静電容量、磁気素子、光、無線などの各種センシング技術を組み合わせると共に、無線モジュールと組み合わせたセンサーネットワークモジュールの開発を強化する。

2014年7月4日金曜日

IT機器、肌で操作、前後左右・押す・引っ張る、伸びる変化を識別(慶応大学)

20140704日刊工業新聞21面

 慶應義塾大学理工学研究科の今井美倫太教授らは、腕に2本のセンサーバンドを巻き、肌を指でなぞるだけでカーソルを動かせる操作インターフェースを開発した。センサーバンドには赤外光発光ダイオードと受光センサーが並んでおり、反射率から肌とセンサーの距離の変化を検知する。メガネ型端末や電子玩具の操作デバイスとして、3年内の実用化を目指す。

2014年7月2日水曜日

MEMS関連デバイス開発強化、センサーなど開発推進(ミツミ電機)

20140702電波新聞3面

 ミツミ電機は厚木事業所のクリーンルームを活用したMEMS関連デバイスの開発を強化している。センサー系では圧力センサーが量産レベルで、家庭用デジタル血圧計などで採用されている。ミラー系では、MEMS2軸走査型ミラーを活用した自動車用レーザー走査方式ヘッドアップディスプレーを目指している。

安全運転、デバイスで支援、車載事業高度化競う(電子部品メーカー)

20140702日刊工業新聞1面

 自動車の安全運転支援システム市場の世界的な拡大を見込み、電子部品メーカーのデバイス開発が進展している。村田製作所は加速度センサーとジャイロセンサーを組み合わせ、高精度の検知が可能な横滑り防止装置(ECS)用や電動パーキングブレーキ用のセンサーモジュールを開発している。TDKはミリ波レーダー向けLTCC(低温同時焼成セラミックス)基板を開発する。オムロンは低速・近距離用の障害物検知センサーを、アルプス電気はドライバーの視線や顔の表情をセンサーで検知して安全運転を喚起するシステムの開発を進めている。