2013年11月28日木曜日

シリコンエッチング装置、自動処理で生産性向上(サムコ)

20131128日刊工業新聞10面

 サムコはMEMSやTSVの加工に適したシリコンエッチング装置の量産機を発売する。真空カセット室やウエハーを位置合わせするアライメント室を備え、自動処理が可能で生産性を大幅に向上させた。価格は1億5225万円。

2013年11月25日月曜日

使い捨て検診センサー、理研発ベンチャーと早大

20131123日本経済新聞10面

 理化学研究所発のベンチャー、理研ジェネシスと早稲田大学の逢坂哲也教授らは電界効果トランジスタ(FET)を活用し、健康状態を早期に診断する使い捨てセンサーを開発した。半導体チップに唾液や血液、鼻水などを付けると、それらに含むウイルスに反応し、肝臓がんやインフルエンザ、アレルギーの原因となる「IgE」と呼ぶ抗体の測定に成功した。まず皮膚の水分量を測定するセンサーとして2014年中の実用化を目指す。センサーの作成費用は現在2万円だが量産により50円程度になるという。

電流センサー「大電流市場」にマト、アルプスが本格取組み

20131125電波新聞1面

 アルプス・グリーンデバイスは、HEMS/BEMSなどエネルギー・マネジメント市場、EV/HEVなど車載インバータ関連市場などへの、電流センサー事業に取り組む。同社の電流センサーはコアレス構造のMR電流センサーで、軽量、発熱が抑えられ、2000Aまでの測定が可能。

デジタル気圧センサー、来年から事業本格化、スマホ向け量産へ(アルプス電気)

20131125電波新聞3面

 アルプス電気はスマホ用デジタル気圧センサー事業を本格化させ、第1弾として温度補正機能付き3ミリ角サイズのデジタル気圧センサーの量産を行う。センサーは圧力測定範囲30~110kPaで圧力分解能は1Pa。気圧検知により高度の特定に活用でき、今後スマホへの搭載率拡大が期待されている。さらに、水位センサーへの展開を探っている。

胃カメラなどの触覚センサー、上下左右の圧力検知、体内挿入の負担軽く(SEMITEC)

20131125日経産業新聞10面

 SEMITECはMEMS技術を活用し、広範囲な検知が可能な触覚センサーを開発した。胃カメラやカテーテルなどの医療機器向け需要を見込んでいる。直径1.9ミリメートル、長さ1.9ミリメートルの円柱型、尖端の突起物が圧力を数グラム重単位で検知できる。

2013年11月20日水曜日

曲げて使える圧力センサー、スマホ側面など向け(日本メクトロン)

20131120日経産業新聞4面

 プリント基板大手の日本メクトロンはフレキシブルプリント基板(FPC)による、曲げた状態で使える圧力センサーを開発した。FPC上部のカバーフィルムにパターンを刻み、フィルムに圧力がかかると基板上の電極間の抵抗値が下がり、圧力の大きさを検知する。厚さは0.1ミリから0.15ミリと従来のシリコンなどの製品に比べて10分の1程度。これまで装着が難しかった家電製品の曲面などにも使える。医療分野でベッドの下に敷くセンサーとしてモニタリングへの応用などを提案する。

2013年11月14日木曜日

電子コンパス用地磁気センサー事業を拡大、多軸センサーも開発進める(アルプス電気)

20131114電波新聞3面

 アルプス電気は電子コンパス用小型地磁気センサー事業を拡大する。同社の地磁気センサーはHDD用GRM素子などの技術を発展させたもので、10年から事業を立ち上げ12年以降は大きく出荷が増大している。今後は地磁気センサーと加速度センサー複合した6軸センサーを開発し、将来的にはジャイロセンサーも含めた9軸にも取り組む。

2013年11月7日木曜日

センサー事業取り組み強化、湿度センサーなどに加えMEMS応用製品に注力(北陸電気工業)

0131107電波新聞4面

 北陸電気工業がセンサー事業への取り組みを強化し、MEMS技術を活用したセンサーの多様化と複合化、ソフトウエアを組み込んだMEMS応用製品を推進している。3軸加速度センサー、フォースセンサーに加え、MEMSマイクロヒーターを使用したガスセンサー(アルコール、ブレチェック、エアモニターなど)を商品化。気圧センサーや水素センサー、磁性薄膜センサー、容量式湿度センサーを開発している。温度、湿度、気圧をワンパッケージ化した高機能センサーにも取り組んでいる。

2013年11月6日水曜日

レールの状態常時監視、車両運転台に置くだけ(日大・綱島教授ら

20131106日刊工業新聞16面

 加速度センサー、起動の異常を検出するソフトウエア、GPS受信機で構成し、車両の揺れや走行位置を検出してレールの異常個所を監視する装置を、日本大学生産工学部の綱島教授が京三製作所や交通安全環境研究所と共同で開発した。レールのひずみで起きる車両の上下左右の揺れや、左右のレールの高低差により生じる車体の回転角速度を測る。

体積半分以下分光器を開発、MEMS技術を活用(浜松ホトニクス)

20131106日刊工業新聞11面

 浜松ホトニクスはMEMS技術で小型化し、体積を従来の半分以下とした指先サイズの分光器を開発した。感度波長域は340-780ナノメートルで波長分解能は最高で15ナノメートル。分光器は光をレンズで分散してセンサーで測定し、色測定や化学分析をする機器。印刷機や照明の色管理、臨床現場即時検査の小型分析器での利用を見込む。

2013年11月5日火曜日

無線スイッチ、電池使わず電源操作、呼出しベルに応用(サイミックス)

20131105日経産業新聞6面

 半導体ベンチャーのサイミックス(長野県茅野市)は、スイッチを押す圧力を電気に変え、その電力で電波を飛ばして電源操作できる無線スイッチを開発した。屋内で20メートル程度、屋外で100メートル程度の距離から操作でき、受信装置とセットで3万円。

机さわってパソコン操作、家具などセンサー化、埼玉大が技術

20131105日刊工業新聞1面

 埼玉大学の辻俊明准教授らは、机を支える足の下に触覚センサーを取り付け、机をタッチセンサーのように使える技術を開発した。開発した「ハプティックデスク」は触覚センサーを4本の脚に取り付けた机とノートパソコンで構成し、触覚センサーが机にかかる荷重を検知し、力の大きさと向きをパソコンの画面に表示する。キーボードを押す程度の力を検知し、机に書いた字をパソコンに表示することもできる。あらかじめ触る場所と動作プログラムを対応させておけば机をスイッチ代わりにできる。製品化に向け用途開発を進め3~4年後の試作品完成を目指す。

2013年11月1日金曜日

異常感知センサー用樹脂、耐熱性4倍、200度でも品質確保、工場・プラント向け(日本バルカー工業)


20131101日経産業新聞14
 
 日本バルカー工業は耐熱性を従来の4倍に高め200度でも使用できる「圧電素子」向けの樹脂を開発した。フッ素樹脂に添加物を加えた厚さ100~200マイクロメートルのシートで、力が加わると裏表で微弱な電圧が発生する。工場の生産ラインや化学プラントなどに取り付け機器の異常な振動を感知するセンサーとしての用途を見込んでいる。体に取り付け心拍数を計測するモニターや建物で侵入者を検知するマットなどの用途も開拓する。